千々石ミゲルから発想した新しいアジング釣法！
最近のアジングでは、従来のジグヘッドリグに限らず、釣具メーカーからスプリットショットリグやキャロライナリグのパーツが釣具店に随分並ぶようになりましたが、実際に使用してみて、正直なところ苦戦してきたというのが現実でした。
確かに、アジの群れが高活性であれば有効な場面も多いのですが、まずは激シブ状態の中でも、どうやってジグヘッドリグ並みの釣果を出すのか・・？ここ数年来ずっと考えていました。
そしてある日、ふと天正遣欧使節団のことを考えていたときに、千々石ミゲルの名前が浮かび・・・千々石、ちぢわ、・・ちちわ・・チチワ・・・と連想していた、そのとき歴史は動きました！
そうだ！チチワを応用できないだろうか・・・・？そして、試作したものを使って激シブ状態の中、アジが思った以上に釣れたので、アジングシーズン前の本日、緊急に作成方法を公開することとしました。
そして、このリグの名前は千々石ミゲルからとって正式には千々石ミゲルリグと名づけましたが、名前が長いので、通称「チチワリグ」と呼ぶことにしました。
「チチワリグ」で想定していた以上に釣れた！
「チチワリグの材料」
チチワリグを作成するのは非常に簡単です。材料として必要なのは２．５ｌｂ（ポンド）のフロロカーボンラインと４Ｂのガン球、そしてガマカツのジグヘッドマテリアルフックＪＩＧ３１の６号と４号の小さなジンタンを用意してください。
これは基本的な作り方なので、フィールドの状況に応じて、ガン球の重さを変えたり、フックを別のものにしても全然ＯＫです。
フックにガン球を装着しよう！
フックに関しては＃８くらいの大きさをベースに考えれば大丈夫です。今回はガマカツのジグヘッドマテリアルフックＪＩＧ３１の６号を入手したので、これを使って簡単なジグヘッドを作成します。フックの付け根にジンタン４号を挟みこんでラジオペンチでつぶして固定させるとともに、真正面から見て水中での水の抵抗を考えながら形を整えます。
そして、チチワリグの代名詞ともいうべきチチワを作ります。写真を見たら一目瞭然ですが、二本のラインをくるっと一結びしたものがチチワです。本来はエサ釣りのときにサルカンなどを結ぶときに作成することが多いですが、今回は結び目からの長さが８センチから１３センチくらいになるようチチワを作成します。
この時にリールからつながっているラインとは反対側のラインをハリスにしてジグヘッド＋ワームをつけますので、この部分は３０センチくらいの長さにします。
チチワの存在がこのリグの重要な要素！
そして、チチワが出来上がったら、チチワの先端部分に４Ｂのガン球をラジオペンチでつぶして装着します。
非常に簡単にできるので拍子抜けされると思いますが、バス釣りで使われるダウンショットリグの場合は、チチワを切ってラインを一本にしますが、このチチワリグの場合は、シンカーをはさんだチチワが水中で水の抵抗を受けることを利用します。
シンカーをはさんだチチワの２本のラインはネジレを起こしにくく、水中の中でリトリーブしても安定していますし、スクリューのように回転することはありません。
ダウンショットは縦の釣りですが、チチワリグはジグヘッドの変形版という概念なので、縦に誘う釣りではなく、横に引く釣りになります。
そして、枝糸の先端にジグヘッドを装着すればチチワリグの完成です。リールにフロロラインを巻いている人であれば、釣行先のその場でも簡単にチチワリグを作成することができるので、非常に便利です。
今回の狙いは、チチワによってワームの動きをナチュラルに見せることができることと、一定の層を安定してトレースさせてワームを長く魚に見せること、そしてジグヘッドリグよりも遠投できることです。
そして、アタリが取れやすいので、実釣でもアジがワームを咥えたなと感じた瞬間にラインを少し緩めると違和感なくアジがワームを吞み込んでくれました。思った以上に従来のジグヘッドリグと同じような感覚で使えるので、特に初心者の方には一つの方法としておススメいたします。
基本的な釣り方はキャストして着水したらゆっくりと巻くだけです。しゃくったり、そうしたアクションがなくてもＯＫです。
ワームは普通のジグヘッドリグと同じように装着します。しかしながらアジが渋い時やアジが捕食しているエサは小さいときはワームを縦半分に切ったりして状況に合わせることも簡単にできます。
最初はガルプなどの匂い系のワームがおススメです。
【追加資料】何度か実釣を重ねて・・・
①枝糸は４０センチ以上にするなど、気持ち長めにしておくと良いです。
②チチワは気持ち長いかな？というくらい１０センチから１５センチくらいの設定が良いです。短すぎるとチチワリグの本来のパワーがでません。逆に長すぎると回転したりねじれたりで効果が出なくなります。
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