ランカーシーバス攻略!

百戦錬磨のランカー!

ランカーシーバス!

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シーバスはシーズンインとなる秋や春、そして夏の増水時などに安定した釣果が出る魚なので、ソルトルアーの中では人気の高いターゲットではあるが、なかなか奥が深いのも事実だ。

また、近年その生態が明らかになるにつれ、シーバスが産卵場となる半島先端部などの深場へ落ちる前に漁港や磯場に立ち寄ることが判ったり、産卵後は特定の水道を群れを成して通過することが判明するなど、それぞれの地域で新しく開拓されるポイントが毎年増え続けている。

30センチくらいまでの「セイゴ」、50センチくらいまでの「フッコ」、60センチくらいからの「スズキ」、90センチを超える「入道」と、呼び名の変わる出世魚であり、その成長過程でも群れの大きさやヒットパターンなどが変わってくるので、どのフィールドでどのサイズのシーバスを狙うのか事前の作戦が非常に重要になってくる。

今回もそうだが、最近の釣行でシーバスオンリーで釣行する場合は、ランカー狙い1本に絞っているので、釣行に行ける時間も少ないこともあり、シーバスがいつ如何なる条件で、どのポイントにどの潮位に来るのかゲームプランを組み立てることが日常的になっていて、ちょっとした時間があるときには、フェリー乗り場などに出没しては電灯周りにシーバスのベイトとなる魚の有無などを確認をしている。

久々に90UPのランカー!

でかいっしょ!

ランカー狙いの基本的戦略のセオリーを述べるには自身のレベルではおこがましい限りだが、情報を共有すべく考え方を述べてみたいと思う。

① なんといってもベイトは何なのか探し突き止めること。サヨリであればアクションの少ない12センチくらいの細長いミノーを使ったり、イワシであれば9センチのシンキングミノーを使ったりとベイトフィッシュによってプラグを使い分ける。闇雲に色んなルアーを投げることには賛成できない。何故ならランカーシーバスの経験値は非常に高く、人の気配を感じただけで口を使わなくなってしまうからだ。

② ポイントの選定は教科書通りにストラクチュア周りや速い潮と遅い潮の流れの境目、真水と塩水の境目などだが、絶対条件はシーバスが捕食すべきベイトが存在すること。ランカーシーバスは最も捕食しやすいポイントに陣取っているので、想像力を働かせて次々に流れてくるベイトをどの潮位で、どんな潮の流れで、どこで待ち受けて捕食しているのか考え抜いて幾つかポイントを選定する。

デップリとした重厚なシーバス!


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③ さらにシーバスが捕食するベイトが気象条件によって、どこに集まるのか?釣行する当日に天気の具合を見てポイントを絞り込んでゆく。例えばぐっと寒くなれば水温の暖かいエリアをさがしたり、風が吹けば表層を漂うベイトが吹き寄せられやすいポイントを選んでみたりと慎重に絞り込む。

例えば、ベイトフィッシュは低気圧が接近すると体内の浮き袋が膨らんで泳ぐ力が弱くなるのでは?だとすればシーバスの捕食行動にスイッチが入るのでは?などと推測すると面白い。

④ 持って行くルアーを選択する。ベイトが何なのか分かったら1投目でランカーシーバスを仕留めるつもりで、最も釣れる確率の高いと信じられるルアーを各ポイントごとに一つだけ選択する。そしてサブ的に使用するルアーを加えれば準備完了。

タイリクスズキも巨大化!

タイリクスズキ!

今回の釣行では、事前に調査したシーバスのベイトの種類が思った以上に多く、ポイントによっては、見えシーバスがぽかんと口を開いて何の警戒心も持たずにぷかぷかと漂いながらアミのようなものを食っていたり、日によっては大量のサッパが接岸し、あくる日には移動してしまい全くいなくなったり、何ともゲームの組み立てが難しく、11月の末ごろまでに釣れていたプリスポーンのシーバス群もどこかへ行ってしまっていたので、産卵行動から外れた個体を狙うか、タイリクスズキを狙うという選択しか無く、ポイントを絞り込むためにベイトは何なのか特定するまで何度も漁港や港湾部の電灯周りを調査しに出かけた。

そして、ようやく安定して接岸しているのは10センチくらいのイナっ子と5センチ未満のイワシの類の2種類と判明。

それぞれに群れが大きく、水面近くでシーバスがボイルしている様子も伺えないので、ベイトの群れの下の部分で捕食活動をしていることが想像できる。

そこでシーバスにルアーの動きをアピールできるレンジは深くなると考え、9センチのシンキングミノーの中でもボディが細いダイワのショアラインシャイナー カレントマスター9S-Gを選択してみた。

完全にルアーを飲み込んだ!

飲み込んでる!

シーバスを狙うつもりだったのだが、とあるポイントで試しにダウンクロス気味にルアーをキャストしてヒットしたのが、接岸したばかりと思われるクロソイだったので、シーバスも同じようにカレントマスター9S-Gに反応すると見て、使い続けることにした。

そして数日後、教科書通りに潮周りは中潮で満潮から干潮への下げ潮の時合を狙ってみた。

ものすごい強風だったので、マサッチ殿がHPに書いていた「風表の風裏の風表」とういう条件のポイントを選び、ピンポイントで1投目でシーバスをヒットに持ち込むつもりで、キャスト!

シーバスが居つくと推測していたポイントにルアーが差し掛かった時にドスン!と何かにひっかかったような感触がして鈍重な引き込みとともにドラグが回転しラインが唸りを上げてグングン引き出される・・・・

今回使用しているロッド・ダイコープレミア PMPE-91Lはしなやかなのにバットパワーもそこそこあるので、弓なり状態ながら魚がバレル感じは全く無くランカーシーバスの強烈な引き込みもいい感じで吸収してくれる。

寄せてはラインを引き出されといったことを何度か繰り返した後に魚が少し浮いてきたところをネットに入れて無事ランディング!しかし、余力があるせいかネットの中から撮影用に出しても大暴れ・・・そして驚いたことにあれだけのファイトをしながらフックが1本も伸びてなかった。

釣れて良かったというよりも、ゲームの組み立てが上手く運んだことに大きな達成感を感じる。

その後、78センチのタイリクスズキを次の日に別のポイントで同じセオリーでゲット!キャストする瞬間にベイトが居るのかいないのかが、本当に重要なファクターであることを再認識させられた釣行だった。

今回の釣果

第一日目:マルスズキ 93センチ × 1GET 7キロ弱
第二日目:タイリクスズキ 78センチ × 1GET

今回のタックル

ロッド:ダイコープレミア PMPE-91L
リール:シマノ 08バイオマスター4000S
ライン:デュエル X-WIRE 0.8号
ショックリーダー:ナイロン20lb
ルアー:ダイワ カレントマスター9S-G
カラー:レーザーチャートレインボー

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